40代・50代向けIT・クリエイティブ入門:オンラインスクール?Udemy?自分に合う「学びの形式」を見つける比較ガイド
40代・50代からのIT・クリエイティブ学習、オンライン形式はどう選ぶ?
「何か新しいことを学びたいけれど、何から始めていいか分からない」と感じている40代、50代の方は多いのではないでしょうか。特にWebデザインやプログラミング、動画編集といったIT・クリエイティブ分野は、将来の選択肢を広げたり、趣味として楽しんだりする上で魅力的なスキルです。
学ぶ方法として、時間や場所を選ばないオンライン学習は非常に便利です。しかし、「オンライン」と一口に言っても、実は様々な学習の形式があります。大きく分けて「オンラインスクール型」と「オンラインプラットフォーム型」に分類できますが、それぞれに特徴があり、向き・不向きがあります。
ご自身の目的やライフスタイルに合わせて、最適な「学びの形式」を選ぶことが、無理なく楽しく学習を続けるための重要なポイントです。この記事では、オンライン学習の主な形式を比較し、あなたに合うのはどちらかを見つけるためのヒントをご紹介します。
オンライン学習の主な形式:「スクール型」と「プラットフォーム型」
1. オンラインスクール型
特定の分野について、決められたカリキュラムに沿って学習を進める形式です。多くの場合、専任の講師やメンターによるサポートがあり、学習の進捗管理や疑問点の解消をサポートしてもらえます。
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特徴:
- 体系的なカリキュラムが組まれている
- 講師やメンターによる手厚いサポート(質問対応、コードレビュー、面談など)
- 学習コミュニティや受講生同士の交流機会がある場合も
- 受講期間やスケジュールが決まっていることが多い
- 比較的費用が高め
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メリット:
- 専門知識がなくても基礎から体系的に学べる
- 疑問点をすぐに質問できるため挫折しにくい
- 決められたスケジュールで学習ペースを維持しやすい
- 実践的なスキル習得や、場合によっては転職・副業支援なども受けられる
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デメリット:
- 費用が高額になりやすい
- 学習スケジュールにある程度拘束される可能性がある
- カリキュラムから外れた内容を自由に学ぶのは難しい
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こんな方におすすめ:
- 費用がかかっても良いので、手厚いサポートを受けながら確実にスキルを身につけたい
- 一人だとサボってしまいそうなので、ペース管理をしてもらいたい
- 同じ目標を持つ仲間と交流したい
- 将来的に仕事に繋げたい可能性もある
2. オンラインプラットフォーム型
様々な分野の講座が単品で購入できたり、サブスクリプション(定額制)で学び放題になる形式です。自分の興味のある講座を選んで、好きな時間に好きなだけ学習を進めることができます。UdemyやCourseraなどがこの代表例です。
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特徴:
- 非常に多様な分野、価格帯の講座がある
- 講座ごとに買い切り、または月額・年額のサブスクリプション
- 自分のペースで完全に自由に学習を進められる
- サポートは限定的(Q&Aフォーラムなど、講師に直接質問できない場合も)
- セールやキャンペーンが頻繁にある
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メリット:
- 費用を非常に手頃に抑えられる(特にセール時)
- 興味のある分野を気軽に「つまみ食い」できる
- 好きな時間に好きなだけ、完全にマイペースで学習できる
- 一度購入すれば、期間の制限なく繰り返し視聴できる講座が多い
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デメリット:
- 自己管理能力が非常に重要。サボってしまう可能性がある
- 疑問点をすぐに解消するのが難しい場合がある
- 講座によっては内容の質にばらつきがある
- 体系的な学習には、複数の関連講座を選ぶ必要がある
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こんな方におすすめ:
- まずは費用をかけずに色々な分野を試してみたい
- 自分のペースでじっくり、または好きなところだけ学びたい
- 分からないことは自分で調べて解決できる
- 趣味や自己啓発として、純粋に学ぶプロセスを楽しみたい
漠然とした興味があるなら、まずは「プラットフォーム型」から試すのも一手
公務員としてお勤めで、仕事に大きな不満はないものの、将来や趣味のために何か新しいことを学びたいという田中さんのような方には、まずは「オンラインプラットフォーム型」から始めてみるのがおすすめです。
費用を抑えつつ、Webデザイン、プログラミング基礎、動画編集など、興味のある分野の入門講座を気軽に購入できます。例えば、Udemyなどでは数千円から数万円で質の高い入門講座が多数提供されており、定期的なセールを利用すればさらに手頃な価格で購入できることもあります。
まずは気になる分野の入門講座をいくつか購入し、実際に手を動かしてみることで、「自分はどの分野に一番興味を持てるか」「どんな学習スタイルが合うか」といった全体像を掴むことができます。完全にマイペースで進められるため、忙しい仕事の合間にも無理なく学習時間を確保しやすいでしょう。
いくつかの分野を試してみて、「これはもっと本格的に学びたい!」という分野が見つかったら、その分野に特化した「オンラインスクール型」の無料体験や説明会に参加してみる、というステップアップも考えられます。スクールであれば、より体系的に、そして実践的なスキル習得を目指せる可能性があります。
自分に合った「学びの形式」を見つけるためのポイント
最後に、オンライン学習の形式を選ぶ際に考慮したいポイントをまとめます。
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学習の目的を考える:
- 単なる趣味や自己啓発として楽しみたいのか?
- 将来的に副業やキャリアアップに繋げたい可能性があるのか?
- 目的によって、必要となる学習の深さやサポートレベルが変わります。
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かけられる時間と費用を確認する:
- 週にどれくらい学習時間を確保できそうか?
- 学習にどれくらいの費用をかけられるか?
- ご自身の状況に合わせて、無理のない範囲で継続できる形式を選びましょう。
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無料体験やデモ講座を活用する:
- 多くのオンラインスクールやプラットフォームでは、無料体験や一部の講座を無料で公開しています。
- 実際に試してみることで、学習内容、進め方、講師の雰囲気などが自分に合うかを確認できます。
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サポート体制の必要性を検討する:
- 分からないことは自分で調べるのが得意か?それともすぐに質問して解決したいか?
- 手厚いサポートが必要であればスクール型、自己解決が得意ならプラットフォーム型でも十分かもしれません。
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公的な支援制度も視野に:
- 特定のリスキリング講座は、厚生労働省の教育訓練給付金制度の対象となる場合があります。
- 制度を利用できれば、費用負担を軽減できる可能性があります。ご自身の雇用形態や講座が対象かを確認してみる価値はあります。(ただし、公務員の方は一般教育訓練給付金の対象外となる場合が多いです。)
まとめ
40代、50代からのIT・クリエイティブ学習は、オンラインであれば多様な選択肢があります。「オンラインスクール型」は体系的で手厚いサポートが魅力、「オンラインプラットフォーム型」は手頃な費用とマイペース学習が魅力です。
漠然とした興味から始める場合は、まずはプラットフォーム型で色々な分野の入門講座を試してみるのがおすすめです。そして、本当に面白そうだと感じた分野があれば、スクール型も含めてより深く学ぶ方法を検討してみてはいかがでしょうか。
最初の一歩は小さなもので大丈夫です。ご自身の興味やペースに合った形式を選んで、楽しみながら新しい学びを始めてみましょう。